わたしたちは子どもたちが課題や目標を見つけ、自身で追求できる場を提供したいと考え、活動を開始。任意団体設立から10年、法人化から8年が経過し、これまで14,287名の子ども・若者に社会活動の参加機会を提供しています(集計期間:2012年7月~2020年3月末まで)。コロナ災害による全校休校・他機関閉鎖から中高生メンバーとオンラインコミュニティを運営。3か月で855名の子ども・若者に居場所提供を行いました(集計期間:2020年4~7月)。
社会へ問いかける。声をかけるのは中高生・若者。
保護や救済、支援ではない新たな取り組み
参考:「コロナ禍における子ども・若者のソーシャルワークとは?(前編)-居場所を失うことは、ライフラインが途切れること」
https://children.publishers.fm/article/22842/
参考:【児童福祉】全国こども福祉センター/子どもたちによる子どもたちのための居場所作り/名古屋市/https://youtu.be/Qb7g0_wcsCM
2012年7月から毎週、不特定多数の人々が行き交う場所(SNSや繁華街、主要駅)に出向き、10代を対象にアウトリーチ¹を実施しています。全国こども福祉センターでは、救済や保護を目的とせず「支援を前提としないアウトリーチ」を実施。団体設立当初から児童福祉や社会的養護の当事者とともにICT²を活用した相談援助、居場所づくり、犯罪抑止を目的とした予防活動を実践しています。
子どもが抱える問題(虐待や家出、ひきこもりなどの家族問題、不登校、貧困など)の有無にかかわらず、声かけを行います。人間関係づくりを重視した活動機会と、それぞれの問題意識のもと実践できる機会を提供しています。困りごとを抱えている人が主体的に相談機関に足を運ぶのではなく、わたしたちから接触を試みます。
1)アウトリーチとは、援助機関を利用しない子ども・若者にこちらから働きかけることを差します。
2)Twitter・Instagram等によるSNS、zoom等のオンライン環境を整備。
一方的な”福祉の客体”に落とし込まない
ときに援助や支援関係が必要な場合もありますが、支援終了と同時に新たな問題が発生することもあります。わたしたちは日常生活を送るうえで欠かせない仲間の存在と社会的な役割を取得することの重要性を感じて実践しています。
全国こども福祉センターでは、10代~20代前半のメンバーが中心で活動をしています。所属メンバーは自分の問題意識のもとで活動に参加をします。支援をする側、される側と線引きをせず、様々なバックグラウンドをもつメンバーが出入りしています。
問題解決の主体は本人
フィールドワークに加え、スポーツなど幅広い余暇活動をとおして、異なる年代・価値観・文化を持つメンバーが交流します。それぞれが互いに人間関係を構築しながら、ともにコミュニティ・仲間づくりの場を模索、実践の経験を積んでいます。誰かが助けてあげるのではなく、「問題解決の主体は本人」に置きながら、仲間と一緒に取り組みます。
累計参加者 14,287名¹
令和元年度2,908名 平成30年度1,996名
平成29年度2,350名 平成28年度2,242名
平成27年度:2,182名 平成26年度1,577名
平成25年度:522名(法人設立年)
平成24年度510名(任意団体時)
※1 支部活動の参加者は含まず
被虐待経験やいじめ・不登校・ひきこもりなど問題が深化すると介入が困難となります。センターは仲間づくり・社会教育を目的として直接接触型のアウトリーチを実践しています。人材養成や社会へのはたらきかけ(ソーシャル・アクション)も力を入れています。
次世代の人材を育成
豊富な実践経験をもとに「アウトリーチ研修」を実施
出典:名古屋テレビ(UP視点!)2015年9月3日放送
全国こども福祉センターによる社会連携図
※名古屋市子ども・若者支援地域協議会パートナー機関
※アウトリーチ現場で緊急的に医療の介入が必要な場合、医療法人と連携し、街頭や施設で問診を行うことができる体制を整えています。
実践に関するノウハウは書籍でも紹介。
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