活動内容

 被虐待経験やいじめ・不良行為をきっかけに、自殺・不登校・ひきこもりへと深化すると介入が困難となります。当センターではアウトリーチの特長である予防的アプローチを活用しています。アウトリーチ(直接接触型)、デタッチドワーク(無理に誘導するのではなく、子ども若者のいる場所での活動)を実践しています。

 

 活動の担い手は大学生、一般市民、当事者である子どもたち。社会福祉士や保育士、医療関係者による連携もしています。

※アウトリーチ現場で緊急的に医療の介入が必要な場合、医療法人と連携し、街頭や施設で問診を行うことができる体制を整えています。

 

 アウトリーチによってつながった様々なバックグラウンドをもつ仲間との出会いの中で、異なる価値観、文化を持つメンバーが、それぞれが互いに関係性を構築しながら、ともにコミュニティ・仲間づくりの場を模索しています。

 また、メンバーそれぞれの課題意識に基づき、社会に「少しでも貢献したい」という気持ちに寄り添います。

 

活動の一部(子ども若者向け:学生作成)

アウトリーチの意義

 待つ支援(施設・拠点型)機関・電話相談(緊急SOSダイヤル等)は複数あります。しかし、子どもが自分の困っていることを他者に分かるように言語化し、説明することは容易ではありません。子ども本人は「何に困っているかわからない」「説明できない」「不信感がある」等の理由により、相談窓口まで行けないこともあります。SOSをキャッチするには、ニーズの掘り起こしをしてくれたり、伴走してくれる支援者(仲間)が必要です。

 

平成25年7月~27年1月中に路上での質問調査、講義の最中に質問とアンケート調査を行ないました。

 

SOSカードの実態調査結果

・持っていないと答えた者のうち「捨てた」が171名

・「(どこにあるか、捨てたかも)覚えていない」が78名

結果、持っている人は1人もいませんでした。

 

 以上のことから現状配られているカードの利用実態は、子どもに利用されにくく、非効率である部分も否めなく、さらにネットの普及により情報が溢れており、適切な支援機関とつながることも困難となっています。下記の図は困難を抱える子ども若者と支援機関の距離感を示した図です。

 

 

 社会生活で困難を抱えている子ども若者ほど、友達や家族等のインフォーマルな資源が乏しく、支援や制度から遠ざかります。ひきこもりであったり、反社会的な組織に所属する子ども若者たちを、そこから引き戻そうと努力するのですが、従来(待ち型)の支援機関では、支援者と利用者側が分かれていることで上下の関係が生まれやすく、矯正指導になりがちです。施設収容や枠組みによる支援が有効な子ども若者がいる一方で、その支援方法が合わない場合の対策がなされておらず、現状は風俗や性産業、犯罪行為で生計を立てている場合も少なくありません。

 

【社会連携図】

2014年~名古屋市子ども若者支援協議会に参加

2015年~名古屋市中川区社会福祉協議会地域福祉活動計画に参加

2016年~アウトリーチ国内普及プログラム実施 

 

事業内容

①アウトリーチ・相談事業 

 2012年から学生メンバーと毎週路上に立ち続け、家庭や学校を居場所としない、できない、あるいはSOSを出せない子どもへアウトリーチを実施。子ども本人との関係性を構築するためと、それを取り巻く社会構造の把握。2014年からスマートフォンアプリやサイバー空間での直接接触、間接的アプローチも実施。

 

②居場所づくり事業

 バドミントン・フットサル・バスケットボールなどのスポーツをはじめ、ボランティアや保護者を対象としたコミュニティも運営している。会場は名古屋市内のコミュニティセンター・体育館などを活用。路上パトロールからの参加が半数を占める。24年度から実施し、28年度は2,242名(累計7,033名)となっている。

 

参加者構成:社会的養護出身者、不良行為少年、不登校等の課題を抱える当事者・一般の高校生・大学生・社会人(20代前半まで)

③まちづくり事業

 市内の行事や名古屋市中村区の市民団体と連携に参加。地域課題に取り組む商店街などと協働。

 

④自立支援、シェルター事業 

 緊急性の高いケースに対応するため、一時避難が可能なシェルターを用意している。(2014年度利用実績:7名)

 

⑤その他(講演や啓蒙活動、政策提言)非行防止に関わる活動

 環境要因である社会へのアプローチ・発信事業や居場所へのアプローチ(ソーシャルワーク・コミュニティワーク)を柱としたアウトリーチ(直接接触型)研修を行っている。平成27年・平成28年度続けて愛知県教育委員会・名古屋市教育委員会から後援を受け研修を実施。また、28年度10月に内閣府・日本財団連携基金である子ども貧困対策(子供応援未来基金)に選定。アウトリーチスキルの国内普及プログラムを展開。

現在も講演会指導者養成などに力を入れており、全国各地で講演や研修を実施中。

 その他非行防止に関する活動として、毎週街頭でサンプリング配布啓発も行っている。

 

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